人生って不思議なもの ♪ で面白い

今週のお題「好きなスポーツ」

 

とある国のとある田舎町で新しいスポーツに出会いました。

「痛くない?」「若くないけど大丈夫?」と怖がりつつ、

なんとなく誘いを断りきれずに試しに始めた柔道。

この外国のちっちゃな田舎町で まさか made in Japan の柔道に出会うとは!

しかもそれにドハマリし、

今や柔道が好きなスポーツになったわけなので

人生って、ほんとに不思議で面白いものだと思います。

 

勢いで始めてしまったとは言え、

その後ズブズブとハマった理由が色々と考えられるので

私なりに理解した柔道の魅力について、ちょっと書いてみようと思います。

 

柔道はカタルシスだ!

 どこへ行っても知人に会い、

 何をしても知人や知人の知人とつながる・・・

 そういう小さい田舎町の息苦しい閉塞感

 「日本だったら、日本語だったら

 もう少しうまくできるし、言えるのに・・・」というフラストレーション

 そう言ったモヤモヤが、思いっきりぶん投げ、ぶん投げられることで吹っ飛び

 たぶん、とてもスカッとしたんだと思います。

  (抑え込まれて逃げられない時はとても悔しい。

   なので、その場合はさっさと降参して無かったことにし

   次は抑え込まれる前に、なんとかぶん投げる側にまわる)

 

柔道は物理学だ!

 相手の重心を崩すことが基本なので

 身体が小さくても、相手の動きをモメンタムとして活かすことで

 でかい相手を投げることができる醍醐味にハマったんだと思います。

 昔、運動量は質量と速度に関係するみたいな方程式をやった気がしますが

 柔道はまさにこの実践版です。

 

柔道はユリイカだ!

 相手の力を真正面から受け止めて

 吹っ飛ばされたり、抗がったりするのではなく

 絶妙なタイミングでいなす体捌きは素晴らしい。

 いなすと同時に相手の進む方向に引っ張る、ひねる、投げを打つ、

 そして足をかけるなどなどの色々な細工をするんですが

 タイミングが合うと相手はきれいに傾き、飛び、転がる。

 その突然訪れるタイミングがまさにユリイカの如く!

 思わず「よっしゃーっ」と日本語で叫んでしまう私です。

 

柔道はマインドフルネスだ!

 なんと言っても武道なので、練習する際の怪我はつきもの

 痣ができるのは日常茶飯事ですが

 集中していないと、もうちょい重い怪我が起きます。

 防げる怪我を避けるには、今に集中することが必要条件

  (でも悲しいかな、十分条件ではない・・・?)

 そして

 身体が小学生並みで、若くもないのに負けず嫌いの私。

 人からどう見えるとか、汗だくで髪がグチャグチャとか

 覚えが悪くて恥ずかしいとか、そんなこと考える暇もない。

 アドレナリン全開で、痛いのもその時は忘れていて

 あとであちこち痛む身体を思い知りますが

 先のことも前のことも考えない、

 その瞬間しか考えない、今この時に集中するというのは

 普段の生活ではまさに貴重な非日常。 

 

柔道は健全な人間関係の基本だ!

 一人打ち込みや、筋トレなどは相手がいなくてもできますが

 上達するための実質的なトレーニングにはやっぱり相手が必要、

 お互いに ”取り”(技をかける方)と “受け”(技をかけられる方)の役割をし

 お互いに協力、助け合わないとどっちも上達できません。

 これぞ健全な win-win の関係です。

 強きゃ何でも良い、自分が強くなることしか考えない選手もいますが、

 そういう選手ほど、負けた時のショックは大きいし

 親身になって練習してくれる相手もいなくなります。

 

そんなこんなでドハマリした柔道。

「好きなスポーツは柔道」という日が来るなんて

日本にいた時には思いもよりませんでした。

人生って、ほんとに不思議で面白いものだと思います。