時は内にも外にも周りにも・・・

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

 

外見を考えると

そりゃあ10年の歳月は

しっかりと間違いなく刻まれているなあと思います。

友人もさすがに前のように「全然変わらないよ」

とはお世辞にも言い難いらしく・・・

 

内面はどうかと考えてみると

大きく変わったのはたぶん

「そっちはそっち こっちはこっち」精神とでも言うか・・・

 

とある国のとある田舎町は閉鎖社会

よそ者をそう安々とは信用しない文化です。

「ここの人」との日常会話なら他人でも平気でしますが、

自分が関わっているグループ、

特に職場、同好会などに入ってきた新参者は

新参者の方が既にできてしまっているグループに入る努力をし、

かつ

もともといる人たちが

「こいつ、危険じゃないな」と認識するようになって初めて

仲間に入れてもらえる感じの文化です。

 

グループ、特に仕事関係はたいてい

誰々の知り合い、家族、紹介などが通例だからです。

つまり

良く言えば「恥ずかしがり屋の人見知り」文化

悪く言えば「未知のよそ者は何をするかわからん」と異種排斥文化

 

「ここの人」であっても既存のグループに入っていくのは時として大変なのに

ましてや 「よそ者」である上に

人種が違い(しかも白人社会で目立つ色黒のアジア人)

言葉が違い

大人なのに子どもサイズで

はるか遠くの都会から来たことを「鼻にかけてるに違いない」未知の人間

 (ここと比べれば、日本の全てがほぼ都会!

  それにしても鼻にかけるほどの都会ってどこ?)

得体のしれないエイリアンに

危険をおかしてまで? 近づいてくる人はほぼ皆無・・・

 

悪気はないんだと思いますが

最初の数年間は、みんな私を遠巻きにしていて

つれあいの家族はおろか、

私に近寄ってくる人、ましてや話しかけて来る人は

ほとんどいませんでした。

勇気をふりしぼってこっちから話しかけても

短い返事と当惑顔だけが帰ってくる・・・

 

かなり辛かったので、

最初の頃は隙あらば帰国していて

継続して住み続けだしたのは、ここほんの数年です。

 

以前はまさに ”幼稚園の砂場で学んだ” ではありませんが

みんなと仲良くすべき・・・でした。

結婚してこちらに引っ越してきてからは

特に義理家族には嫌われたくない一心で

相当ぶりっ子をしたり

無理して苦手な人とまで付き合おうとしたり

かなり過剰適応だったと思います。

 

「日本語は話さない、読まない、使わない!」の誓いをさっさと破り

どこかにも書きましたが

海外暮らし、特に海外田舎暮しの方々のブログや

心理カウンセラーの動画やブログをたくさん読み、見ました。

 

そうしているうち ある時突然

「別にあんたらに無理して仲良くしてもらわんでも」と

いきなりの開き直りで発動したセルフディフェンス

やけっぱち気味の「そっちはそっち こっちはこっち」です。

心理カウンセラーラッキーさんの動画で紹介されていた「ゲシュタルトの祈り」が

背中をおしてくれました。

 (もし良かったら 拙文 “ゲシュタルトの祈り” をお読みください)

 

たぶんこの態度が

10年で1番変わったことかなと思います。

 

そして変わらなかったことは

そうは言っても心のどこかで

「できればみんなと仲良くしたいなあ」と思っている自分がいることかも知れません。

 

ちなみに

今は、ここの「恥ずかしがり屋の人見知りさん」たちも

妙に小さく、色黒のアジア人で変な言葉を話し、

都会?出身を鼻にもかけず

とある田舎町の生活にも慣れてきた無害なエイリアンに慣れた模様・・・