たかがサンドイッチ、されどサンドイッチ

とある国、とある田舎にいる私

会合に集まった人のためにサンドイッチを作ることになりました。

「日本ではサンドイッチなんて食べないだろうから、

 作り方わからないんじゃない?」と言われてびっくりです。

日本について、たぶんほとんど知識のない、このとある田舎町。。。

そこで、「サンドイッチは良く食べます、作れますよ」と言ったあと

それを証明せねばと、一段と力が入ります。

 

作ったのはツナマヨと卵のサンドイッチ。

”日本人のイメージ” を活かし、魚を使うと言うサービスぶり。

何度も中身の味見をして、サンドイッチを作り終え、

後はカットだけという所で、いつカットしたものかと思案中。

切って、ラップで包んでしまえば、全てやることは終わったとスッキリするんですが、

「乾燥してパサパサになったら嫌だなあ」

「出すギリギリで切った方が美味しいんじゃないか」

「絶対に美味しいと思ってもらいたい」と更に力が入ります。

そこでまだ布巾を掛けたまま。。。

 

それで落ち着きません。

「今切ろうが、後で切ろうがあんまり差はないのかもしれないし、

すぐ食べてもらえなければ結局一緒だし」・・・と思う気持ちと

「いやいや、食べる直前に切った方が断然美味しいに決まってる」・・・

と言う気持ちの鬩ぎ合いです。

 

別に私が日本人代表で、サンドイッチを作っているわけではありませんが、

「日本ではサンドイッチを食べない」とか

「だから作り方を知らない」とか、

「そういう”誤解”を正すべきでは!」と変な使命感に駆られ、一層力が入ります。

 

サンドイッチを作るのに、こんなにも色々と考え、

こんなにも力を入れたことなどありません。

それに、まして使命感に駆られてのサンドイッチ作りとは・・・

 

ところが

考えているうちに、だんだん面倒くさくなりました。

力も使命感もどこへやら。

結局出した結論が

「みんな空腹なら、何でも美味しく感じて文句言わずに食べてくれるはず」

それにもしかしたら

「日本人にしては(!?)うまく作れたじゃない」と思ってくれるかも・・・