いくつかの覚悟と本当の絆

なんだかんだで結婚生活が10年を超えたので
今までの結婚生活を省みてそれを漢字で表してみることに。
それは「覚悟」と「絆(=繋がり)」

まずは初っ端
「覚悟が無かった_| ̄|○」・・・ということ。

どこの国であろうと、どの田舎(都会も?)であろうと
環境・言語その他の文化・価値観などが違う場所に住むんだから
普通の人なら、それなり、何かしらの覚悟をしますよね。
ところが能天気な私は
心のどこかで
「まあ このとある国人の夫が何とかしてくれるでしょ」
とか
「ここの義理家族が何かと助けてくれるんじゃない?」・・
とか、まさに他力本願の極み
「英語も連れ合いのがわかるんだから、とりあえず大丈夫でしょ」
とか、実に甘い考えで
自分の覚悟と言う、ある意味一番大事なことをすっ飛ばして
ぼんやりした期待やら
ほんわかした夢やらだけ
覚悟なしの「なんとかなるっしょ」精神だけで
この とある国の とある田舎町に来てしまった!・・・と言うこと。

ところがどっこい
現実はそう甘くない
家族にすら
簡単には受け入れてもらえない現実が待っていたわけで・・・

    😥

このとある国人、
国際的ステレオタイプでは豪放磊落ってことになってますが
いやいやとんでもない、
特にこのとある田舎人は
何に関しても、勝ち負けにすごくこだわるし、
実に現実的、シビアに利益追求型人間なんですよねえ。

最初に親戚から言われた言葉が
「うちの嫁もアジア人、ビジネスで大成功してるのよ
 あなたが〇〇家にどんな誇りをもたらすのか、楽しみにしてるわ」
       ・・・

家族に誇り?・・・

      😵

ここに住む以上、受け入れてもらいたければ
「あんたはこの国、この田舎町、この家族に何を提供してくれんのさ?」
と言ったことが問われるなんて 思いもしなかった・・・

      😩

それで
私は「非はすべて私にある」と思うことに・・・
 〇〇家初のアジア人だし(=白人じゃない)
 何もできないと思われてるし(=変な英語だから?)
 連れ合いとの間に子どもはいないし(=〇〇家の繁栄?に貢献なし)
 税金をたっぷり収められるほどの稼ぎもないし(=州への金銭貢献なし)
 〇〇家族の誇り?になるような金銭的・社会的成功もなし・・・
  (子どもの有無について誤解しないでいただきたいのは、
      子どもがいないから無価値だと私が思っているのでは決してなく
      ここではfamily と言う単語が、
      子どものいる家族、もしくは子どもそのものを意味するほど
      子どもがいるのが家族の当然の形だと言う価値観があるからです)
だから
そんな私が受け入れてもらえない理由はある。
それが自分の側に考えつく分、
頑張ってカバーできるところは戦闘モード全開で頑張ろう
頑張りようがないところは「まあ しゃあないわ」と
諦められたからです。

足りない部分を埋めるためなのか
ちょっとは役に立つ奴だと 家族に良い印象を与えたかったからなのか
受け入れてもらって居場所を確保したかったからなのか
とにかく請われるままに
 ドライブウェイの砂利敷きからバックヤードの草刈り
 死んだ鶏、伐採した木や粗大ゴミ処分、家畜の肉の袋詰め
 水漏れ修理にドアや窓枠修理、車の運搬、引越し
 留守中のペットの世話や見廻り などなど 何でも連れ合いと手伝い
 認知症になって施設に入った義母も、頻繁に見舞いました。

ところが
連れ合いが忙しくなって前ほど家族を手伝えなくなった頃から
家族がなんとな〜くよそよそしい感じに・・・

どの結婚生活も
多かれ少なかれ気持ちの ups & downs があると思いますが、
心の内で何かしらピンと張っていたものがぷつんと切れてしまった・・・
そんな時が2度ありました。

被災した時と大病を経験した時です。

この2つの大事件は生涯忘れられないと思います。
そして
この2つは私たちが最も家族の力を借りたい時でした。

やれ誕生日だ、記念日だ、結婚式だなどと
大きな会場やレストランを借り切ったパーティー
「家族」の形式や人数を整えるために招待されるよりも
たった一言の慰めや励ましが必要な時でした。
だけど
車で10分ほどの距離に散在している家族たちの
誰一人としてヘルプ・手伝いに来てくれない
それどころか
誰一人として私たちが大丈夫なのかと様子を見に来るでもなく
完全無視です。

それに比べて
近所の人や数少ない私の友人は
本当に親身になって助けてくれました。
この親切がとても有り難くて
どんなに感謝してもしきれないと思うと同時に
ちかしいと感じていたはずの家族
尽くして来たつもりだった家族の冷たさ?無関心?忙しさ?・・・が
とても悲しく残念で、寂しかったです。

どんなにこちらがやろうとも
この地では
私を本当に受け入れ、繋がってくれる家族はいない・・・
その気持ちが芽生えると
電池が切れたようで力が全く出ない、
ああ、私 もしかしてかなり弱ってる?・・・と感じたことも。

ところがある日突然に
どこからともなく怒りが湧き上がり
私の戦闘モードが復活 ✨

狭量で恥ずかしいのですが
その時の怒りは
「対等に付き合う気なんか 始めっから毛頭なかったわけやんけ!
 条件付きでなら仲良くしてやるわってんなら、そんなのいらん
 こっちはこっちでやりますわ」ってな感じでした。
すてばち、やけっぱちの覚悟です。

そしてまず手始めは柔道
今まで以上に練習しようと、一人打ち込みの自主練習を始めて
クラブでは思いっきりぶん投げられることでスッキリ
 (ぶん投げられないとこが、悲しきヘナチョコ)
身体をガンガンと鍛えることで
とにかくなんでも良いから強くなってやる!ってな覚悟です。

そしてつい先日
今年の新年の抱負( New Year's Resolution )に
受け入れられるために
自分の中の足りない点を探して頑張ることを止め、
「私はそのままで愛されて良い」(self-love / self-compassion)
つまり素の自分に向き合う
良い人や頑張る人を演じない自分 と繋がる覚悟をしました。

今までの人生を通して
「そのままで良い」なんて思ったことは一度もなかった。
足りない点こそ頑張って直そうって方が分かりやすかったし
頑張り甲斐や達成感も感じられた気がしたし
役に立つことで、自分が価値があるように思えたし。。。

そして
連れ合いはどう感じているのか分かりませんが
ここにいる私には連れ合い以外
心から絆を持てる家族はいない、いらないと心に決め
親身になってくれるほんのわずかな友人を
もっと大切にする覚悟をしました。

連れ合いとは文化的な違いやものの感じ方・とらえ方で
喧嘩をすることもけっこうあります。
でも
もうちょっと大切に優しくせなあかんな・・と思います。


最後になりましたが
拙文を読んでくださった方へ
 今年が素晴らしい1年になりますように!

地震で被災された方々へ
 亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたしますと共に
 1日も早く不便な状況、不安な状況が少しでも落ち着きますよう
        遠く離れた とある国より お祈りいたしております。

 

その場限り、他人だから(こそ)?の本音??

とある田舎町は車がないとどこにも行けません。

 (あ、これはちと大袈裟かも。

  一番近いコンビニには歩いて行けます。1km 先だけど。。。)

 

昨今のガソリン代の高騰で

必要がある時以外の外出は極力控えたい貧乏我が家

そこで大活躍なのが Youtube です。

と言っても

英語の勉強と称して、動画鑑賞は私の日常。。。

 (気がつくと日本語のもいっぱい見てる・・・)

 

最近見ている動画の一つは Strangers をテーマにした

Thoraya さんの動画です。

        https://www.youtube.com/results?search_query=Thoraya

 

マイクとカメラをセッティングして

いきなり見も知らぬ他人に質問して

それに答えてもらったり

他人同士の出会いの反応を見たりするものです。

質問は例えば

 今まで言われて一番辛かったこと

       ( What’s the most painful things you’ve been told? )

 今まで言われた最も親切な言葉 

       ( What’s the kindest things you’ve been told? )

 出会った人の中で、なぜか覚えている見知らぬ人

       ( Who’s a stranger you still remember? )

 言うのが怖いこと

       ( What are you scared to say )

その他、一番ひどい裏切りとか、一番孤独を感じた時・・・などなど

なかなか重い質問ですが、けっこう答えてくれています。

その場限りの他人だから・・・かもしれません。

 

軽くて楽しい内容のだと

ダンスをしてもらうのもあります。

アメリカ人だからなのか

人前でも老若男女が臆せず踊っているシーンは

ほんとに微笑ましくて 落ち込んだ時などに見てもホンワカします。

       https://www.youtube.com/watch?v=RKK9dIBJJks

 

特に興味を惹かれたのが

「言うのが怖いこと」に対して、

ある男性が答えた内容です。

 

彼曰く

「自分の欲しいものを親しい相手に言うことが怖い

 欲しいものって調味料とかスパイスみたいなもんで

 何を使うかで味付けが全く違ってしまうように

 関係性もこの一言で全く別物に変わってしまう気がするから」

 

・・・・・!

 

お互い何でも言い合えることで

友人や夫婦間で良い関係性が築けると考えていた単純な私には

ほんとに意外な答えで興味を持ちました。

ロマンチックで繊細な表現だけど

彼は実は色々と我慢しつつ 遠慮しつつ生きてるんだろうかとか

やっぱり親しき仲にも礼儀ありみたいなことかなあとか

その場限りの関係ではないからこそ、言えないこともあるのか・・・とか

何だか考えさせられました。

 

一字一句 会話が聴き取れるわけではないですが

質問がわかっていると自ずと答えも推測でき

楽しく英語の勉強ができています。

 

皆さんもお時間があったら

一度見てみてくださいませマセ。

 

 

 

おとなになったら❤️ は幻だった・・・

今週のお題「おとなになったら」

 

私は小さい時から

なんとな~く

自分が周りから浮いてる

なんだか馴染めてないと感じていました。

 

親には

「子どもらしさが無い、可愛げがない」と言われていたし

そう言えば、先生にも好かれてなかった気がする・・・

「子どもらしい」ってのがどんなものか、

どうやったら「可愛げがある」ようにできるのかもわからなかったけど

「そうか、子どもらしくないからみんなから浮いてるのか

 ならばおとなになったら無問題❤️」と

「おとな」になることを夢見る日々・・・

 

親にとってはなんとも不肖の子で、

何事にも相当のスパルタ要求をされました。

例えば

「習い事は止めても良いが、止めたら もううちの子ではない」・・・

  つまり、家出以外の選択肢はないってこと!?

 

「成績が悪いなら高校へ行かせない」・・・

  私の周りで中卒で働く人はいなかったので

  高校へ行かせてもらえないと大変だ!と、ガリ勉の日々

  そのガリ勉が実り、県立の進学校へ。

  合格して大喜びの私とは裏腹に

  クラスメイトは国立を落ちて「仕方なく」県立に来た子ばっかり、

  つまり、劣等感の塊で投げやり組ばっかり・・・

  そんな中でやっぱり馴染めずに浮いた。

 

「成績が悪いなら大学へは行かせない」・・・

  進学校で大学に行かない人はいなかったので

  大学に行かせてもらえないと大変だ!と、またまたガリ勉の日々

  そのガリ勉のためか、一応名の知れた希望私立へ。

  今度こそみんなと馴染めて楽しい大学生活 ♪~って思ってたら

  これまた東大を落ちて「仕方なく」ここに来たやさぐれ?っ子ばっかり・・・

  あれれ、これってデジャブじゃん。

 

こう言う浮いてる感覚

馴染めない感覚

居場所がない感覚も

おとなになったら全部解決するはず❤️

おとなになるって素晴らしい♪・・・のはずが

晴れて?おとなになっても

やっぱり周りから浮いてる感覚

なんだか馴染めない感覚

通じ合える人がいない感覚がなくならない。。。孤独・・・

 

さらに

家族にも仕事仲間にも

「いい年して おとなげない」って言われる。

 

子どもの時には「子どもらしくない」

大人になったらなったで「おとなげない」・・・

「どうしたらいいんじゃい💢」って感じです。

 

とある国のとある田舎町に来ても

外見や言語からして白人社会、白人家族から浮き

英語のせいなのか、文化や価値観の違いのせいなのか

文字通りなかなか通じ合えず、分かってもらえず

唯一楽しい柔道でも、相手は小学生しかいない

 (肥満大国なんで とある田舎町もご多分に漏れず。

   女性柔道家の大人のカテゴリーで 44kg なんて州内には誰もいない・・・

   最軽量のティーン(カデット)ですら 63kg 以下クラス、背もでかいけどね。。。

   対戦したら へなちょこの上に 若さと重さに負けて絶対死ぬ・・・と思う)

 

とにかく全てがオフ規格・・・

 

ツラツラ考えた結果

今まで 世間一般とか敷かれたレールとか

外からの規格しか見ず、考えず、

この年まで自分規格で人生を生きて来なかった気がする、

だから、いつでもオフ規格・・・

私は私自身とも通じ合ってなかったし

自分自身に馴染んでなかったのかも・・・

 

せっかくおとなになったんで

 (わ、これって白々しい、実はおとなになってから相当に久しい)

遅ればせながら

自分が馴染める自分の規格で行ってみよう!と思う 今日この頃ですっ💪・・・が

問題は自分の規格がよくわかんないこと・・・_| ̄|○

 

土台から作り直さないとダメってことですな。

知りたくなかった英単語

とある国、とある田舎町で何が悲しいって

家庭内暴力 (Domestic Violence いわゆる DV) が半端なく多いこと

人がここまで意地悪に、残酷になれるのかってことを

身近で見聞きすることです。

 

DV の場合

FVO (Family Violence Order) もしくは

AVO (Apprehended Violence Order 家庭内暴力が懸念される場合) が出されます。

  大抵は夫(男性)が対象ですが、妻(女性・男性)や夫(女性)に出されることも。。。

 こんな英単語、見たことも聞いたこともなかったのに

 とある田舎町の日常会話にたんと出てくる、ほぼ誰もが知ってる言葉・・・

 特に自分の知人が苦しんでいるのを見ると本当に悲しい・・・

 

程度にもよりますが、どちらも敷地50m以内に入れないなどの

接近禁止が Abuser (暴力を振るう人)に言い渡されます。

これまた程度によるので、公共の場には適応されない場合も!(then what’s the point???)

これを破る(breach)行為は、犯罪とみなされ、逮捕 (arrest)されます。

 

妻に唾や水をかけたり、物を投げつけたりする夫もいます。

  (Physical Abuse / Emotional Abuse)

 こう言う夫に限って、殴ってない、蹴ってないから暴力じゃないと言い張る 💢

 

実際

Abuse にはゲンコツや平手で殴る、足蹴りするなどだけでなく

上記のタイプの Physical ・Emotional Abuse に加え

 Financial Abuse

 Sexual Abuse

 Neglect(世話をしないこと、子どもの場合は育児・養育放棄)

 Child Abuse などなどがあるそうで、

   この child abuse も上記のカテゴリーが適用されます。

 

私の身の回りで起こっているのは

例えば

家や土地を別居している妻の名義にして、

いかにも妻が裕福なように見せかけて助成金を受け取れないようにし、

子どもがいるのにほんの少しの生活費しか渡さず

固定資産税も家のローンもユーティリティー代も全て妻宛に送りつけ、

金銭的に困窮させ(Financial Abuse)自分の元に戻って来させようと工作する別居夫

 

子どもの腕を掴み、脅し、無理に言うことを聞かせようとする親(Child Abuse

 

子どもが自分に会いたがらないからという理由だけで

子どもが出たがっているにもかかわらず

その大会出場は絶対阻止してやるとコーチに宣言する別居親 (Child Abuse)

 

「誰々の子と比べてお前は怠け者だ、できが悪い、みっともない」などと

子どもを他の子と比べてこき下ろし、脅す親 (Child Abuse)

 

侮辱メールやメッセージを子ども宛に送ってくる別居親(Harassment / Child Abuse

 

支払っていない習い事の月謝を催促されたら

それを根に持ち、子どもが大好きなのにクラブから無理に脱退させる親

   ( ?これって何にあたるんですかね、意地悪? )

 

アル中の親 (Alcoholic)

薬中の親 (Drug Addict / Junky)

その中毒ゆえに、子どもの世話がろくにできない(Negliect)などなど

本当に胸の痛くなるような話をたくさん見聞きします。

 

ちなみに

HarassmentAbuse はどちらもしつこく心身を傷つけると言う共通点があるようですが

違いが大きいように感じました。

Harassment はどちらかと言うと相手を辱めたり侮辱したりと

社会的・道徳的に使われがちな感覚がある一方、

Abuse の方は心身を執拗に痛めつけ、傷つける行為に感じました。

合ってますかね。。。

 

そしてそういう友人・知人に対して有益な助けにならない自分がなんとも

Hopeless, Helpless, Useless & Powerless って感じて悲しいです。

 

ああ、こんな英単語の覚えるなんて、夢にも思わなんだ・・・

 

大事なのは 同居してることだけじゃない件

柔道の練習を終えると

柔道クラブに来ていた小学生の女の子が

迎えに来た父親に対して

「Oh daddy~~ 💓」と言って抱きついて行きました。

これぞ ダディにとっては至福の時、

とろけるような笑顔で娘を抱き上げました。

 

こう言う温かい家庭がある一方で

とある国にはたくさんの崩壊家庭 ( broken family ) があります。

離婚や別居は珍しくも何ともなく、

別居中で離婚前であっても 恋人のいる人もいて

この場合、子どもたちには

新しい兄弟や姉妹 (step brothers & sisters) が突然でき、

それが時には クラスメートだったり。。。😲

 

残念にも両親の折り合いが悪く、別れることになっても

父と母 (daddy, dad / mommy, mom) であることには変わらず

子どものことをよく考え、大切に思い、

夫婦ではなくなったけど、両親として協力し、

一緒に子どもを育てていこうと言うなら 

さほど問題はないように見受けられます。

政府からの金銭的サポート、チャイルドサポートもあります。

子どもたちも、彼らなりに両親の別居や離婚を受け入れることができて、

多くは週日を母親と生活し、

週末を父親の元で過ごすのが一般的です。

 

ところが

両親があまりにも憎しみあって、お互いを傷つけようと

子どもの存在すら忘れてしまったのか

子どもの目の前でいがみ合い、罵り合い、暴力も介在、

もしくは

親がアル中、薬中だったりすることが原因の別居・離婚の場合には

そうすんなりとは行かないようです。

 

嫌がらせのために子どもを相手に会わせないこともあれば

相手を傷つけるために、相手の大切な人、

つまり子どもを心身ともに傷つける行動を平気でする親失格 💢 もいます。

親がどんなに会いたがっても

子どもたちがその親に会いたくないと言うケースも多々あります。

日本では

私が呑気だったからか、無知だったからなのか

何かしら遠くの出来事のように感じていた家庭内暴力や虐待( DV / Abuse)が

とある国のとある田舎町では

少なからず、しかも身近で起こり、驚きと共にとても悲しく思います。

 

そんな時 読んだのが

“A little Spark” (by Barry Jonsberg)でした。

broken family と娘に対する両親の愛に関する本だったので

ここで紹介させていただきます。

  

ネタバレになりますが、あらすじは以下の通りです。

 

 両親が離婚したケイトリン

 彼女の親友エリースの両親も離婚(別居)の危機

 少年の心を失わない父親との2週間に1度の週末はいつもサプライズがいっぱい

 特別な週末になります、

 母親にはすでにサムと言うパートナーがいます。

 このサムの出世に伴い、母親はケイトリンを連れてロンドンに行きたいのですが

 ケイトリンは父親とともにオーストラリアのメルボルンに残りたい

 特に親友エリースがやはり両親の不和が原因で自殺未遂としたこともあり、

 彼女とも離れたくない

 それで母親 vs 父親とケイトリンの裁判が始まりました。

 

 ケイトリンを乗せた車で事故を起こし

 自分も娘も大怪我をしたので、その無責任さをつかれ

 母親が断然有利と思われていた裁判でしたが、

 ケイトリンの父親に対する愛情を込めた証言が見事で

 父親にも勝算が出てきます。

 ところがそれも束の間

 父親はなんと決定の日に、

 ケイトリンに理由も告げず、訴えをいきなり取り下げてしまい

 ケイトリンをひどく怒らせます。

 

 ローティーンの未成年ケイトリンは、

 否応なく母親とともに ロンドンに行くことになります。

 その決定後、ケイトリンは父親の電話やメールに一切応じませんが

 ロンドンへ出発する日に空港に見送りに来た父親とハグし

 自分がいかに父親を愛していたか、父親がいかに自分を愛していたかを実感します。

 この時、母親と父親がお互い 心を込めてハグをするのですが

 これには大きな理由があったことが後でわかります。

 

 母親が期待した通り、

 ケイトリンは良い機会、良い教育に触れ

 ロンドンを楽しみながら父親とも連絡を取るようになり、

 フランス行きも経験するなどして

 徐々にイギリス暮らしに慣れていきます。

 

ちなみに余談ですが

ケイトリンがイギリスのクラスメートに

オーストラリアにいかに恐ろしい動物がいるかを大袈裟に語り

ロンドン子を怖がらせる場面には笑ってしまいます。

 

 そんなある日、

 父親が亡くなったニュースを、母親から突然知らされます。

 実は

 交通事故後にがんが見つかり

 そのために父親は訴えを退け、

 母親とケイトリンが暮らせるように計らったわけです。

 

 母親も父親に頼まれ、

 元夫の病気については一切娘に話しませんでした。

 元夫が

 父親として最後の時を娘と過ごしたい気持ちを押し殺し

 自分が弱り、死んでいく姿を愛する娘に見せたくない、

 娘に辛い思いをさせたくないと考えていることが分かったからです。

 娘に一時的に憎まれても、娘を思う父親の愛、

 その気持ちを理解し、尊重し

 やはり娘のことを考える母親の愛ゆえの行動でした。

 

 そしてこの父親の娘への大きな愛は

 娘のことを考え、母親に大きな譲歩をしただけではなかったんです!

 父親は自分が死んだ後に

 秘密の誕生日プレゼントを娘に用意していました。

 ケイトリンと会うたびに、ケイトリンを楽しませ

 ミラクルやサプライズを用意していた父親

 その父としての最後の、そして渾身のプレゼントでした。

 

本当に親の愛、子どもの親への愛を感じられる感動的な本です。

英語も難しくないので、機会があったら読んでみてくださいませませ。

Kill Bill と Annie と柔オバはん

今週のお題「投げたいもの・打ちたいもの」

 

日本では全くやったことが無かったのに

とある国に来てから 

ひょんなことで逆輸入的にハマった柔道、

技の数は一定数ですが

バリエイション・コンビネーション・オリジナルやカウンターアタックなど

それらを合わせると

もうそれはそれは無限に広がる宇宙の如し・・・

アザだらけで痛いけど、ほんとに面白い。

 

柔道はスポーツなので

レーニングでその技を磨き、

技も身体もどんどん強くなっていくものだと思いますが

厳しい鍛錬を通して

精神も同時に磨かれていくものでもあるはずです。

だけど

やっぱりなんだかんだ 柔道は格闘技なんで

とある国では

 強ければ強いほど良ろし

 強きゃなんでもゴリ押せる・・・

そんな勘違いの ”俺様” もいて

残念だけど

“実るほど頭を垂れる稲穂” と言った選手はあんまり多くない・・・

まあ強くなると、よっぽど己れを律しない限り

にんげんだもの やっぱり奢っちゃいますわなあ。。。

 

悲しいかな

ヘナチョコな私は

いつも投げられ 転ばされてばっかりで悔しい思い・・・

きれいに投げられると

それはそれでさっぱり 気持ちスッキリって感じですが

投げた後に意地悪と言うか

なんかバカにされてる気がすることもある 💢

 

そこで前置きはこの辺にして

今週のお題、投げたいものですが

ズバリ! まずは黒帯、つまり段持ちの選手を投げたい、

 例えば

 いつもお世話になってるコーチをクリーンに投げたい。

 ある意味、恩返しできる気がするから。

 両手背負いとか袖吊り込みとかが良いなあ。

 コーチが「まさかっ!」とびっくりするほど

 鮮やかに思いっきり投げたい。

 

 鼻持ちならない ”俺様” 選手のことは 

 ただただ ぶん投げたい、

 大外刈りとか裏投げとかで

 畳に思いっきり叩きつけてみたいなあ。

 転がった相手にドヤ顔してみたい

  (あら、私も精神修養が思いっきり足りてませんわ 😅)

 

そして 打ちたいもの・・・

 それは腰技などと比べると地味だけど

 スピードがあってキレのある足技、

 大内刈りとか小内刈り、小外掛けとかね。

 

ああ、

いつになったらうまく技がかけられるようになるんだろうか・・・

 

形はわかってるし、打ち込みだとなんとかできるんだけど

乱取りでは全くダメ、技が全然かかりません・・・_| ̄|○

妄想の世界で 私は無敵な柔ちゃんならぬ、柔オバはんで

布袋さんの Kill Bill のテーマなんかが BGM に流れ

鮮やかに投げ、打ちまくってるのに

現実世界での柔道は苦戦だらけ・・・

 

「下手の横好き」もいつか

「好きこそ物の上手なれ」になるかも。。

Annie の Tomorrow を歌いつつ

まあ 頑張る!!ってことで。。。

 

もし良かったら

柔道に関する過去の記事も読んでみてください。

 

krista-zakki.hatenablog.com

 

krista-zakki.hatenablog.com

 

 

ギャンブラーな旅人との出会い

時として面白いことが起こります。

 

つれあいと図書館で待ち合わせをしてたんですが

待っている間にロビーで本を読んでいると

ヨーロッパ系、旅行客風の女性が

しばらくここで本を読んでいるかと訊くんですよね。

それで そうだ と答えると

郵便局に用事があるので、ちょとの間、自分の荷物を見ててくれないかと。。。

見ると大きなバックパックにギター。

貴重品は自分で持っているとは思いますが、ギターって・・・

 

楽器なんか見知らぬ人に頼んで大丈夫なん?って思ったのですが、

郵便局はすぐ近くだし

そう長くはかからないだろうと とりあえずオッケーしたんですが

大きなガラス窓から見える外の芝生の上に

館内に運び込んだ大きな荷物以外にも荷物がある。。。

そのスーツケースやら手提げ袋や何やらを開けて

そこら辺いっぱいにお店を広げてる。

その中からいくつかの品をピックアップしてからようやく郵便局へ。

 

その後、いくら待っても帰って来ない・・・

そのうち連れ合いが来たんで事情を話したら、

「じゃあコーヒーでも飲んで待ってよう」と言うことになったのですが

コーヒーが半分くらいになっても戻って来ない。

外のスーツケースも気になるし・・・

 

  ちなみに

  私がよく行く大きな図書館内にはカフェがあって、

  借りた本を読みながら、コーヒーや軽食を取れるんです。

  店内でも、take away してロビーでも飲食できます。

  CDショップや書店内にカフェがあることが多くて、

  最初はちょっと不思議な気がしました。

  考えてみたら、日本でもカフェが入ってる本屋さんはありますよね。

 

話を戻しますが

あまりに彼女が帰って来ないので、

正直ちょっと心配になりました。

まさか荷物に爆弾とか仕掛けてないよね ・・・😬 みたいな。。。

 

ようやく彼女が向こうから戻ってきたと思ったら、

電話をかけつつ、外のスーツケースからまたも何やら取り出して

走って郵便局へ・・・(多分ね)

コーヒーもすっかり飲み終えてしまい

ようやく彼女が戻ってきたのが40分くらいしてから。

 

つれあいも私もすっかり待ちくたびれながらも

「用事は片付いたの」と訊くと全てオッケーだと。

つれあいを見てびっくりしたようでしたが、お礼を言うので

「どういたしまして。それより、私のことを信用してくれてありがとう」と返すと

「見るからに人が良さそうに見えたから」。。。

 

     ・・・・・・

 

これって褒め言葉なのか・・・😯

 

一人旅のようでしたが、ある意味 すごいギャンブラー

見知らぬアジア人がギターを持ってトンズラするかもしれないとは全く思わなかったのか

それともチビの私には大きなバックパックが運べないとふんだか

はたまた よっぽど荷物が多くて重くて 疲れ果てていたのか、

額面通り?私がとても人が良さそう、もしくはとても良い人そうに見えたのか。。。

 

その「人が良さそうな私」は

心の中で、一度は彼女を爆破犯人かもと疑いましたけどね・・・😅

 

つれあい曰く

「この国の住人より、外国人の君の方がよっぽど信じられると思ったんじゃないの」

 

     ・・・・・

 

それって喜ぶべきことなのか・・・😧

 

 

いまだに彼女の真意はわかりかねますが、

とりあえず

mission completed!