人生は2度!?

邦題 “私はラブ・リーガル” ( Drop Dead Diva ) をご存知ですか?

私は今回帰国するまで、全く知りませんでしたが、

結構前のドラマで、民放でも放映してたようなので

すでにご存知の方も多いかもしれません。

ドラマのレビューもすでにたくさんありました。

   (終了間際 シーズンの 6 のエピソードいくつかについては 

                            賛否両論あるようでした)

 

ステレオタイプがちょっと気になりますが

少なくとも前半のシリーズでは、

メッセージ性もあるコメディだと思いました。

原題の Drop dead はいわゆる「急死」

俗に言えば「おっ死んだ」くらいなので

原題は ”おっ死んだ女神” って感じですかね。

ところが

この drop dead には 

「目を奪われる、ハッとするような」と言う意味もあるらしいので

別のメッセージを匂わせる意図的な掛け言葉があるようにも思えます。

 

あらすじを言うと

ハリウッドに住み、スタイル抜群、ファッション命のモデル Dev が

交通事故で亡くなってしまいます。

ところが同日、同時刻に

恨みを買ったボスのせいで殺されてしまった敏腕弁護士 Jane の体に

天国から戻った Dev の魂が入ってしまう・・・

そこから話が始まります。

 

外見しか気にかけていなかった Devですから、

最初は Jane のポッチャリ体型を受け入れることができないんですが

Jane のずば抜けた頭脳とちょっと太めの身体を受け継ぎ

全く違う人の目を通して物事を見て、

 Jane として2度目!の人生を生きると言うドラマです。

これだけでもちょっと面白そうじゃないですか?

 

(Jane の知識から来る)深い法的知識を言った時に

自分(中にいるDev の魂)でびっくりする表情や

ポッチャリの弁護士(Jane の体)なのに

歩き方がモデルっぽい(Dev の魂がそうさせる)姿など

思わず笑ってしまいます。

 

Jane の勤務する法律事務所には

Dev の恋人 Grayson も働き始めることになるんですが

もちろん Jane が自分の恋人 Dev だとは知る由もありませんし

天国の掟があるので

Dev も Jane の中に自分がいる事実を彼に告げられません。。

これ、切ないですよね。

親友の Stacy だけは Jane が Dev であることを知っています。

 

第1話には近代的な天国のシーンが出てきました。 

 日本なら門番(Gatekeeper)は怖そうな閻魔様てことになってますが

 このドラマでは PC 付きのカウンターに若い門番がたくさんいて

 PC に打ち込まれている各自のデータグラフから

 担当する死者が善人か悪人かを決めます。

 Dev の担当は若いイケメン Fred

 

 門番 Fred が Dev の人生をレビューした時に驚いて言う言葉が

 「君は善人でも悪人でもなく、ただの薄っぺらな人間だったんだ」

  (You have never done a single good deed or bad act…

     You are simply shallow)

 

これに怒った Dev が

PC の Return キー!を押して地上に戻る、

そこから先は前に書いた通りです。

 

考えてみると

この Fred の言葉、とても興味深いと言うか きついと言うか。

特に良いこともすごく悪いこともしてないから ”浅薄”  かぁ・・・

 

    ・・・なるほど・・・

 

この天国の門番 Fred は

Dev が勝手にやったこととは言え、

彼女を地上に戻してしまった責任を取り(取らされ?)

Dev の守護天使(Gardian Angel)となって地上にやってきます。

彼女を守り、見張るために彼女と同じ事務所で働き、

天使なのに Dev の親友 Stacy に恋をして、

結局は傷ついた上に 自ら掟破りをして去り、

ちょっと厳しい守護天使にバトンタッチすることになるんですが。。。

 

第1話が Youtube で見られました。

ご興味を持った方はどうぞ

https://www.youtube.com/watch?v=HTv4z899xgA 

                                                          Sony Picture Television