差別なのか無知や配慮がないだけなのか…

メガン妃とハリー王子が

インタビューに応じ、ドキュメンタリーを制作し、書籍出版などで

王室を離れた後も、人種差別をめぐって王室と対立していると聞きました。

王室に入ったことがない下々?の身としては

実際のところ、差別の意図、もしくは差別意識があったのかどうか

全くのところわかりません。

 

ただ私が想像できるのは

出来上がった環境に入っていく人に対しては

迎える側がよっぽど配慮してあげないと

悪意があろうが 無かろうが、

新しく入っていく人にとっては

言葉一つとっても 傷つくことが多いんじゃないかってこと。

 

特に王室なんていう特殊で閉鎖的、

普通の人々の生活から 大いにかけ離れた世界では尚更じゃないかと。。。

さらに

メガン妃はアメリカ人女優で、確かアフリカ系の血も入っている女性ですよね。

肌の色などの話題は、とてもセンシティブな問題だと思います。

王室という伝統的で特殊な世界に入っていくのには

大きな期待や夢と共に

それ相当の覚悟や不安があっただろうと想像するに難くありません。

 

人がほとんど移動しない この とある田舎町 に来た私の経験と

王室に入ったメガン妃のを比べるなんて

何とも僭越、図々しいし、深刻さも違うっ!と100も承知で言うんですが

この とある田舎町も、王室同様にかなり閉鎖的

新しい人や新しい物を迎え入れるのがあんまり上手じゃない・・・って言うより、

「後から来たよそ者なんだから お前がこっちに合わせろよ」って感じだと思います。

でも

一旦親しくなるとけっこう親切で、優しかったりするんで

「惜しい!始めから、いや始めこそ優しくしてよぅ」って思います。

 

私に対して親戚が Nip と言う言葉を使いました。

この言葉は世界大戦中

とある国が使っていた日本人に対する侮蔑語だそうです。

その方、お年を召した男性なので

当時使っていたその言葉しか知らないのか、

この土地では何もかも短縮形を多用するので、単にそのつもりかも知れません。

つれあいがえらく怒ったので、このNip は1度だけでしたが、

Jap は女性がけっこう使います。

お上品にアフタヌーンティーなどを召し上がっている女性から

この言葉を最初に聞いた時の驚きと言ったら!

私のアングリ開いた口から 

コーヒーがダダ漏れしていたかも知れません。

 

その方々が私に対して人種差別をしているのか

差別じゃなくて単に短縮形を使っているだけじゃないかとか

ただ単に、その言葉がここでは一般的なのかとか

相手のことなので、断定するのは難しいのですが

差別的ニュアンスのある表現だと知っているこちら側からしたら

聞いていてあまり良い気分ではありません。

 

ちなみに

ここでは黒人に対しては Negro が一般的呼称のようなんですが

この表現って確かやっぱり差別的表現として認識されたはずで

専門家が 専門的に人種を語る以外、今は 

African-American が一般的なんじゃないかなと思うのですが。。。

よその世界によっぽど興味がなければ

この閉鎖的な田舎には

そう言う情報が入ってこないのかも知れません。

 

義母は私を「背景の人(background person)」と呼びましたが

どう言う意図があったのか、

background person が何を意味するのか わかりませんでした。

でも

background ってことは 少なくとも main じゃないよってことで

自分の家族、つまりアングロサクソン系白人家族と

アジア人である私に一線を引いたのかなあってことで

私としては少なからずショックでした。

これは人種差別だったのか・・・

それとも義母が

私個人に対して何かしらの否定的感情を抱いていたのか・・・

今はもう亡くなっているので確かめようもありませんけどね。

 

結局

相手がどう言う気持ちなのかは計りかねますし

それが悪意なのか無知なのか、差別なのかも断定できません。

個人的な何かしら否定的な感じだけなのかもしれませんしね。

 (「差別じゃなくて、ただ嫌われてるだけ」って分かっても

   「なぁんだ、良かった~」とはならないですが・・・😢)

ただ

迎える側によっぽどの配慮がないと、

何かしらの意図、差別意識があろうがなかろうが

大きな期待や夢と共に

それ相当の覚悟や不安を持って

勇気を出して新しい所に飛び込んできた人にとっては

たとえ言葉一つとっても

たとえ些細なことのようであっても

鋼の心を持つ私みたいな鈍感な人間であっても

やんごとなきお方であっても 

傷ついちゃうことがあるんじゃないかって言いたかった。。。