とある国とある田舎町で、男女平等について考えてみました。

とある国のとある田舎町の女性は、

ちょっと欲張りかも・・・と思うことがあります。

働いている主婦も多く、一見自立しているように見えますし、

なんだかんだ言って男性優位の社会の中で

男女平等を掲げて頑張っているなあと思います。

 

結婚しても、子どもを持っても仕事をする人が多いのですが、

自分が一家の稼ぎ頭になると言う人はとても少なく

夫が働くことを前提で仕事をしています。

ハウスハズバンドは、ここではとても稀だからか、

「男のくせに働いていない」とあまり良い印象を持たれていないようにも感じます。

 

ここの女性は、男女平等を要求しますが

”レディーファースト” の要求も決して忘れません。

「レディーファーストって男女平等じゃないんじゃないの?」と思いますが、

どうなのでしょうか。

それに

「その仕事は女のする仕事じゃない」と言う言葉を時折聞くのも、気になります。

 

引っ越しする家族を手伝った時のことです。

細々したものを入れるとかなりの量があったので、

せめて小さいものでもと、業者の運搬を手伝おうとしたら、

家族の女性陣が

「やめて。こっちはお金を払ってるんだから。

 それにだいたいそういう仕事は、女のする仕事じゃないでしょう」と言うのです。

とても不思議な気がしたのと同時に、

自分達の価値観を、私に押し付けないでほしいなあと思いました。

 

男女では、肉体的・体力的にどうしても差はあるとは思いますが、

ここの女性は、自分でできることは自分でやった上で

力仕事や汚れ仕事などは ”女の仕事” ではないので、男性にやってもらって当然だと言い、

マナーとして ”レディーファースト” を巧みに使い、

さらに男女平等も欲しいと言うのは、ちょっと欲張りなんじゃないかなあ・・・と感じますが

どうなのでしょうか。

 

とある田舎町は実際のところ、保守的でかなり男性優位だと思います。

確かに育児や家事を手伝う男性は多いように思いますが、

社会的な男女平等となると話は別なのかも知れません。

だから

女性が社会の中で自分の要求を通すために、

 ”レディーファースト” は、とても効果的で最強の武器なのかも知れません。

 

社会の中で、男女平等が理想的に実現するというのは、

どんな仕事であっても、男女問わずできる方、向いている方、やりたい方ががやる・・・

と言うことではないかと思います。

それが実現して初めて、本当に男女平等を謳えるのだと思いますが、

実現はなかなか難しいのかも知れません。

ただ

社会の中で、長期的に真の男女平等を実現したいなら

女性側から「それは女性のする仕事じゃない」と言ってしまっては、

身も蓋もないような気がしますが、どうなのでしょうか。