ゴミを減らすこともエコフレンドリー

とある国のとある田舎町、

人々の誇る ”手つかずの自然” の美しさは、観光産業の目玉です。

そのため、環境保護団体もかなり力を持っているので

さぞかし環境に配慮した生活だろうなと思いました。

でも

ゴミに関して、なんともエコフレンドリーではないんです。

 

とある田舎町、ゴミ収集は2週間に1度です。

それで

一般家庭でもビンと呼ばれる大型ゴミ箱が使われています。

このビン、リサイクルと一般ごみの2種類しかありません。

従って

リサイクルは紙・プラスチック・ペットボトル・ガラス瓶や缶などが全て一緒、

リサイクルできないものは不燃物であってもすべて一般ごみになります。

錆びた釘やねじなどの金属・電池・コード・壊れたガラス製品・故障した小型電化製品までも

全てが燃えるゴミと一緒くたに捨てられるので、びっくりです。

 

とある田舎町、日本の印象は高層ビル、

開発で自然などを容赦なく破壊している印象を持たれているようですが、

リサイクルも瓶・缶・ペットボトル・紙などに分別、

燃えるゴミと燃えないゴミもきっちりと分別することになっていますので、

ここのザックリ具合に比べると、

日本はゴミ処理に関して、環境への配慮がよっぽど高いのではないかと思います。

もしかしたら、ここでもどこかで誰かが、

仕事として分別しているのかもしれませんが・・・

 

詰め替え用のシャンプーやコンディショナー、洗剤などが無い、

あってもそれがまたまたボトル入りなので

結局毎回ボトル・容器入りを買わないといけません。

しかもこのボトルや容器が半端なく大きい。

そして

特大サイズのボトルや容器は、リサイクルできますが、

どのくらいの人が実際リサイクルしているのかなあと思います。

 

と言うのは

分別が面倒なのか、なんでもかんでも一般ごみで捨てる人が多いからです。

「これはリサイクル、それとも一般ごみ?」と尋ねると

たいてい「一般ごみで良いよ」と言われます。

新聞、雑誌、紙袋、紙コップなども一般ごみとして捨てられていることがとても多い。

木を切り倒す悪者のように扱われているパルプ工場、

その建設に町ぐるみで反対している割には

できてしまった紙に対しては、なんとも冷たいこの仕打ちです。

 

ついでに木に関して言うと、植林や森林保護運動が盛んです。

でもその一方で

車社会なので、高速道路建設は必至

大邸宅もほぼ木造建築なので、木が頻繁に切り倒されますし、

薪をくべる暖炉のある家がとても多いのにも、首をかしげてしまいます。

ちなみに廃材も一般ごみで捨てられます。。。

 

スーパーに買い物に行くと

エコバッグを使っている人はもちろんいますが、

有料プラスチックバッグを使っている人が、思いの外目立ちます。

そしてこの袋は、ゴミ入れなどとして便利に使われ、いずれ捨てられます。

 

まだ使えるので、古い器具をリサイクルして使っていると

「古いのはさっさと捨てて、新しいものを買えば良いのに」と良く言われます。

リサイクルに対して意識が高い人も多い一方で、

消費こそが美徳と考える人も、まだまだいるのです。

 

オプショップ、シティミッションなど、中古品のお店がありますが、

そういう店は貧困層の人が利用するもので、

古着など不用品を寄付するけど、自分は決して買わないという人がいます。

若い世代の人は中古品利用に抵抗は無いようですが、

年配になると、

そこに行ったことで、人から貧困層と思われたくない、

施す側だけど、施される側ではないと言いたいわけです。

小さい田舎町の狭い社会ならではのことなのかもしれません。

 

確かにこう言ったお店は、恵まれない人のためでもありますが

商品を買えば、資金のサポートにもなるし、

廃棄量も減らすことにもなるのになあと思います。

私は日本で古着屋さんや中古品店をよく利用していたので、

とても不思議な気がしました。

 (covid-19 の影響で、今後いっそう中古品を使わなくなるのではないかと思います。)

 

レストランも一品の量がとても多いと思います。

たぶん、大家族が分け合って食事するのを想定してのことだと思いますが、

それにしても、異常な量です。

このとある国で、肥満が社会的に問題になっているのも無理ありません。

ところがその巨大な身体を持ってしても食べ切れない量なので、

量をもう少し少なくして、その分安くしてくれたら良いのになあと思います。

そしてこのレストランから出る残飯の量!

これまた半端なく多いそうですが、そりゃそうだろう、この量じゃ・・・と思います。

世界中で飢えている人がたくさんいる中で、

大量の食べ物が無駄に捨てられているのは、もったいない話です。

 

また余談ですが、

covid-19 が広まると、今度は反対に食料の買いだめが始まりました。

スーパーで空の棚を見るのは日本だけではありません。

今は少し落ち着きましたが、

入荷待ちや個数制限のある食品はまだまだあります。。

 

偉そうにこんなことを書いていますが

日本ではゴミの量について、ほとんど考えたことがありませんでした。

やはり相当意識しないと、

忙しい生活の中では、便利さや簡単さ、消費の美徳と魅力などもあいまって

物を簡単に捨ててしまい、ゴミが増えてしまうのかもしれないと思いました。