私の好きなアイス、3色アイスクリームに思う

今週のお題「私の好きなアイス」

 

”思い立ったが吉日” と言いますが

私の場合は、”思い立ったがやけくそ” と言う感じで留学を決めました。

私の仕事が整理されて、無くなったからです。

 

とっくに薹が立っている私、

帰国してから、はたしてまた仕事が見つかるのか

なけなしの貯金をはたいてしまって今後どうなるんだろうか・・・

そんな将来の ”財政不安” はとても大きいものでした。

 

さらに

ホームステイ先で、すでに住んでいた日本人と折り合いが悪く、

わずか2ヶ月後に、セキュリティーのしっかりした新築学生寮に引っ越すと言う想定外、

将来のことどころか

”今そこにある財政危機” もかかえ、お金に対する不安は増大

アイスクリームは、夢のまた夢

超がつくほどの贅沢品となりました。

 

それでもやはり食べたいアイスクリーム

しかもこの国のアイスクリームは大家族を想定してか

人々の大きな体に合わせてか、

特大サイズでいかにも食べごたえがありそう。

サイズからしたら安いとは言え、

それを月一で買うのが、とても楽しみでした。

 

平均睡眠時間が3時間の脳には、糖分が必要だったのと

毎日同じようなパスタにパイにサンドイッチの日々・・・

それに彩りを添えてくれるアイスクリームの味は格別でした。

 

定番のアイスクリーム以外に、

ピンク・白・淡い水色の3色のアイスクリームを、よく買いました。

ピンクはストロベリー

白はバニラ

水色は・・・?

ソーダ味でなかったのだけは覚えています。

 

大きなスプーンで3色横切って削り取り、その3つを一緒に食べる醍醐味

ああ何という贅沢!何という幸せ!!

 

ああ、あの頃は純粋だった・・・

 

それにしてもなぜ水色があるのか、ずっと謎でした。

 

偶然にも留学した国出身のつれあいと、偶然にも日本で出会い、

つれあいの故郷、とある田舎町に住んでみて

その謎がとけた気がしました。

 

天気の良い日の夕焼け、

日が沈む瞬間は燃えるようなオレンジ色なのですが

日が沈んで夜の帳が降りるまでのちょっとの間

空はきれいな淡い水色とピンクに染まり、

白い雲が、地平線を這うように彩ることがあります。

ああ、あの3色はもしかしたらこのサンセット・カラー、

まさに夕焼け空の3・セットカラーだったのかもと。。。

 

 

 

 

「今日も1日よく働いた」と空を見上げ、

淡い3色に染まる空をながめるたびに

大好きだったあのアイスクリームを思い出します。

 

とある国のとある田舎町での生活も

このアイスクリームと一緒かもしれないと思うこの頃です。

ちょっと幸せ、ちょっとブルー、

そして文化や慣習の違いをジャッジせず

真っ白い画用紙のように、ただただ受け入れる・・・

 

とある国のとある田舎町の生活は

今日もこんな風に暮れていきます。