「欧米か!」じゃなくて国際化?

今週のお題「寿司」

 

このとある国からビザの都合で出してもらえない私

晴れて帰国できたらやりたいことの一つに

「にぎり寿司を食べる」があります。

ああ、ほんとににぎり寿司が恋しいです。

 

肥満大国であるこのとある国

さすがにこのままではまずいと言うことでしょうか

食の健康が見直され、ヘルシーな食べ物の代表として

日本食日本食レストランが人気です。

特にお寿司の人気はすごい。

 

この田舎町にも

”SUSHI“ と名のついたお店が割とあるんです。

特に日本の地名がつくとか、日本語名のお寿司屋さんには期待もふくらみます。

でもたいていは Sushi Roll と言われる巻きずしで

中身もほとんどが卵にアボカド、サーモン

もしくはフライドチキンやゲソフライ

チキンはおとなしくご飯の中に収まっていますが

ゲソの方はぶったてた海苔巻きからにょきにょきと・・・

そしてこれでもかと言うほどに

たっぷりかかった甘辛ソースにマヨネーズ。

 

私がホームシックと聞いて

お寿司屋さんを教えてくれる親切な人もいます。

最近紹介されて行ってみたお店

にがり(NIGARI)と書いてありますが

スペリングなんかどうでも良いわ、にぎりがあるなら」と入店

にぎり寿司を注文しました。

ワクワクして待っていると10貫ほどのサーモン。

すべてサーモン、残らずサーモン しかも全部同じ部位・・・

確かに米飯は握ってある。

ここのお店では、にぎりと言えばサーモン・・・なのか?

 

巻き寿司もサーモンにぎりもそれなりに美味しいんですよ。

あの ”本物" のお寿司と比べなければ。

ああ日本のお寿司が食べたい!

マヨや甘辛ソースじゃなくて、

わさびと醤油で食べるやつで

まぐろとかホタテとかヒラメや鯛とか

ネタにバラエティのあるにぎりが食べたい!

大トロ、中トロ、それにいくらの軍艦とかも良いなあ。。。

 

もうちょっと大きい都市なら

大金を払えば “本物” のお寿司を食べられるのかもしれませんが

この小さい田舎町に住み

お金持ちから程遠い私の口には当分入らないだろうなあと思います。

 

ところで

この ”本物” と言う言葉、

よくよく考えるとなかなか悩ましい。 

あるブログの中に

海外の日本食レストランで働く日本人スタッフにとって

日本人が一番厄介な客だと書かれていたのを覚えています。

なぜかと言うと

「これは本物の〇〇じゃない」とすぐ言うからだそうです。

なるほどね。

 

この国際化の進んだ時代、

確かに所変われば品変わる、

所変われば日本食が変わっても不思議はない。。。?

 

話はそれますが、

英語だって世界中に広がり、今やEnglishes と複数の時代

どれが本物の英語かではなく、英語はGlobal Languageになりました。

柔道も国際スポーツになった段階で

白に意味のあった柔道着も青色ができたわけだし。。。

Globalization(Globalisation) の中ではどれが ”本物” と言うのは

なかなか難しくなったのかもしれません。

 

話はもどりますが、そのブログを読んで以来、

私はどんなにびっくりな日本食でも

「これは本物の〇〇じゃない」と公に言わないように努めています。

しゃぶしゃぶをオーダーした時に

すでにたくさんの具がぶち込まれ、さあ一緒くたに煮込んでね!

と言わんばかりの大鍋が出てきた時も

じっと見つめはしましたが

「これは ”本物” のしゃぶしゃぶじゃない」とは言いませんでした。

 

だからここの “お寿司” も美味しくいただき、

「ごちそう様でした」と言い

「思ってたんと違う」と思いつつ

「”本物” の寿司じゃなかった・・・」とそっと心の中で思います。

 

そうは言っても、食べたい日本のお寿司。

”オリジナル” のお寿司

“思ってる通り” のお寿司とでも言うべきなのでしょうか。

とにかく

マヨや甘辛ソースじゃなくて、

わさびと醤油で食べるやつで

まぐろとかホタテとかヒラメや鯛とか

ネタにバラエティのあるにぎりが食べたい!

大トロ、中トロ、それにいくらの軍艦とかも良いなあ。。。

と、帰国を心待ちにしています。