心と身体に深く刻まれたメッセージ

またまた洋書のご案内です。

 

タイトルは

 Pen & Ink

    Tattoos & The Stories Behind Theme  

    (by  Isaac Fitzgerald & Wendy MacNaughtons) 

    Published by Bloomsbury USA, New York 2014

 

それぞれの人が

どうしてそのタトゥーを入れたのかについての本です。

 

 

とある国のとある田舎町

老若男女問わず

タトゥーを入れている人の何と多いことか!

たまに全く入れていない人、

特に女性の肌の白さを見るとびっくりするほどです。

 

ただでさえガタイの良い身体なのに

腕・足・胸・頭などにカラフルに咲き乱れるタトゥーで

いっそう圧倒されるというか

近寄るのが怖い人もいます・・・

 (もしよかったら拙文 “タトゥー考” を読んでみてください)

 

日本では何かと印象があまり良くないタトゥーですが

この本を読むと

そのタトゥーを入れた理由が深くて

タトゥーが多少奇妙でも、穿つ理由に感動します。

 

中にはピッツァが好きすぎて PIZZA と入れてしまったとか

若気の至りで子うさぎ(なぜ?)を入れちゃった・・など

なんともお茶目さんもいますが

多くは

失った大切な人たちへの思い、家族や友人への愛

撃たれたりガンになったりしても生き残れた証

そして

多くのシンボルにその人なりの隠された深い意味があります。

 

手作りタトゥーガンで自分で入れたとか

恋人通しでお互いに針で入れたとか

衛生上は大丈夫?

すごい度胸だなあと思った例もありました。

 

以前、

倶利伽羅紋々を多数集めた写真集を見たことがあります。

色彩・デザイン共に それぞれのタトゥーがとても美しく、

体いっぱいのボディアートを堪能しましたが

ド迫力と言うか

少々おなかいっぱいの感じもしました。

 

それに対して

この本はイラストだし

律儀に描かれた腕毛やすね毛、胸毛や無精髭などがちょっと滑稽で

圧倒されず、むしろ癒やされつつ読めます。

 

私は図書館で借りましたが

日本の図書館でもあるかもしれません。